【遊合祭ゲリラパレード&教坊ライブレポート】 2021.10.27

遊合祭ゲリラパレード

10月17日、駒ヶ林にて「遊合祭ゲリラパレード」が行われました。

長田教坊のパク・ウォンさん、趙恵美さんをはじめ、黒拍子のお二人、山本社中一家、そしてたくさんの子どもたちが参加してくれました。子どもたちは、子ども用の小さいケンガリなどを持って、演奏に参加してくれました。パレードの途中で出会った地元の方々も温かい歓声で迎えてくださり、とても幸せな時間を共有することができました。

角野邸の前では、公式アート&街歩きツアー【下町芸大】という下町芸術祭のツアーに参加している方々と合流しました。ツアーに参加している方々には、歌詞カードが渡され、それを見て、みんなで大合唱をしました。この歌詞カードは、遊合祭ゲリラパレードでソゴという韓国の打楽器を持って参加してくれた小学4年生の女の子が書いてくれたもので、この気持ちのこもった手書きの歌詞カードのおかげもあって、みんなで素晴らしい時間を共有することができました。「来たぞ!来たぞ!今年も来たぞ!元気を届けに遊合祭が来たぞ!」という歌詞の通り、長田という町にたくさんの元気を与えてくれました。

教坊ライブ

夕方5時半からは、スタジオ・長田教坊にて「まちを元気に!教坊ライブ」が行われました!

パク・ウォンさんによるチャングという楽器の演奏や、山本社中さんによる「南京玉すだれ」、黒拍子のお二人による和太鼓の演奏など、様々な文化に触れることができました。演奏の間には、使用した楽器やその文化などを説明してくださいました。

パク・ウォンさんの演奏していたチャングは、1000年以上前からあり、高麗の時代、つまり今から600年ぐらいに名前が付けられた楽器。また、1000年くらい前に日本にやってきて鼓のもとになりました。左右で高い音と低い音に分かれ、2本の竹の撥を使って演奏される。とても心惹かれる演奏でした。

南京玉すだれは、「アさて、アさて、さては南京王すだれ…」といったリズムに乗った語りに合わせて、すだれを釣竿や橋などに見立てて操る大道芸。もともとは、旅芸人や薬売りが投げ銭を貰うのが目的だったと言われていて、今回もたくさんの心温かいお客さんに投げ銭を頂きました。

他にも、650年前の民謡、こきりこ節やソーラン節の演奏や、日本と韓国の舟歌の演奏などがありました。「どっこいしょ」「オーギーヨッチャ」という観客の皆さんの掛け声もあり、とても一体感のある時間でした。

 

 

遊合祭ゲリラパレードも教坊ライブも様々な文化や世代が交流することができたとても貴重な機会でした。長田という町の温かい風土、多様性を身近で感じることのできるとても濃い1日になりました。

Text & Photo: Kana Toyoda