10/14日に新長田合同庁舎、1F調理室にてキムジャン体験会が行われました。

講師は、新長田の民俗文化に詳しい金千秋さん、パクチョンアさんの2人でした。 本イベントは多様性に富んだ町、長田をキムチの面から見てみようを目的に開催されました。

 

そもそも、「キムジャン」とはなにか?当日まで私は、キムチにまつわる何か程度の認識しか持ち合わせておりませんでしたが、「キムジャン」とは冬の間、新鮮な野菜を作ることができないことから、長い冬に備え11月末から12月中旬にかけてキムチを大量に漬けることです。

 

当日は、初めに5人ごとに班に分かれ、それぞれの班でアイスブレイクを行いました。その後、講師の方から材料等についての説明がなされた後、分担して作業が始まりました。このとき私は、講師の先生の手元を映す役割を担っていましたが、食材ごとの説明が詳しく、また手際も良かったため、非常に理解しやすい説明でした。また、個人的に一番驚いたことは水あめを用いられていることでした。艶出しを目的に使用されているそうですが、馴染みのない食材であったため驚きました。その後各班で、役割分担をしながら作業を行ないました。出身地の話や、最近あった出来事など様々な話を通して楽しみながら取り組まれている姿が印象的でした。途中、にんにくを入れてかき混ぜる場面があったのですが、にんにくの強い匂いが急に部屋中に広がり、少し苦い顔をしている参加者の方もおられました。

また、最後の方の工程でキムチを寝かせて、味を馴染ませる時間がありました。その時間、コリアンパーカッショニストであるパクウォンさんによる演奏が行われました。パクウォンさんは2006年に韓国と日本の芸能を融合した「チングドゥル」を結成され、演奏活動を関西を中心に様々な場所や地域で行っております。演奏は迫力があり、非常に力強い演奏でした。また演奏中は、我々聞き手も合いの手といった形で参加できる場面があり、非常に楽しい時間でした。その後、参加者の方による作り終わったキムチの試食が行われました。想像していたよりも辛く感じた人が多かったのか、その後、水を飲んでいる人が多くおられました。このキムチを数日間、日陰などで寝かせると完成すると講師の方が仰られていました。

私は本イベントにスタッフという形で関わらせていただきました。その中で、長田という町は人と人との距離が近い町という印象を抱きました。気軽に声を掛けてくれる方が多くおり、非常に魅力的な町だと感じました。